Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

日が沈みきると…

あの冷たい家に帰らなくてはならないし


朝を迎えたら…

見たくもない者達の顔色を伺わなくてはならない。


そう思うと憂鬱すぎて全てを投げ出したくなった。



本当、なんで生きてるんだろう。


消えてしまえたらいいのに⎯⎯⎯。




きっと、理斗が見たのは

そんなことを考えている時の私だったのだろう。



最初は、理斗に向けられる好意が、また騙されるんじゃないかってすごく怖かった。


でも、理斗を深く知っていくと……



彼は私と同じだ。


彼なら信じてみてもいいんじゃないか。



なんて上から目線にも希望を抱いたのだ。


< 290 / 326 >

この作品をシェア

pagetop