Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


すると急に押し倒されたので⎯⎯⎯


「り、理斗…もう食べちゃうの?」


なんてちょっと煽り気味に言うと彼はニヤリと口角を上げ



「満更でも無さそうだな? 瑠花の全部、僕にくれる?」



ちょっと荒い口調混じりに言われ胸がキュンとなる。



⎯⎯⎯私、絶対おかしい。

早く貰って欲しい…とか思っちゃってるもん。



「…り、理斗の全部も私にくれる?」


「ッ! もちろんだよ!じゃあもう頂いていい?」




……まだ早いような気もする。

初めてのことに対する恐怖心だってある。

それでも……


私ももう、理斗が欲しい気持ちが溢れて止まらない。



「その、私初めてだから少し怖くて。 何も知らないし……それでも失望しない?」



「瑠花、僕が失望することは瑠花が居なくならない限りないよ?……いや、これは絶望か。考えたくもないけど。
でも、恐怖心があるなら無理しなくていいんだよ。
それに僕も初めてだから少し怖い気持ちはわかる。
だから、瑠花が安心できるまでやめとこうか」



彼はそう優しく微笑んで、触れるだけのキスをした。
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