Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「あれ、なんで立ってるの?」
「い、いやー、あまりにもすごくて、どこに座ったらいいか分からなくて…」
苦笑いになりながらもそう言うと
「ははっ、なにそれ(笑) えっとー、そこのテーブルで勉強しようと思うから、この長座布団の上に座りな〜」
「は、はーい、失礼します…」
二人で充分広々と座れるサイズのソファーを背もたれにして、理斗が指した長座布団の上に腰を下ろす。
なんとなくソワソワしていると彼がくすりと笑って言う。
「そんな緊張しないでよ、僕まで緊張しちゃう」
「緊張しない方が無理だって! 広すぎるし、
生活感がなくてモデルルームかと思ったよ!」
「ふっ…まぁ、ある意味正解かな。全部父が揃えたものだし。さー早く勉強しよー」
そう言って丁度いい高さのテーブルの反対側に理斗が座り、向かい合う形で勉強を始めた。