Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


「あー。これはね、この公式でも一応解けるんだけど……ほらここ、計算ミスしてる。 これだと式が複雑になってミスしやすくなるから、こっちの公式を使って⎯⎯⎯、 こうするとすごく簡単だよ」




「ほ、本当だ…ありがとう! 簡単だし式短くて時短にもなるじゃん!すごい!理斗応用の仕方上手いね!」




動揺を隠すように心做しか饒舌(じょうぜつ)になった私を、理斗は穏やかな表情でじーっと見ていた。



「り、理斗? どうかした?」



あんまり見られるから気恥ずかしくて問いかけると、



「……ふふっ、いや、可愛いなって思って」



不意打ちに言われたので表現をコントーロール出来ませんでした。


従って今の私は顔が赤くなっているでしょう。 ぐぬぬ…



「急に変なこと言わないでよっ。もう…」


と頬を膨らませるとそれをつんつんしてきて


「顔真っ赤にふくれてる、ふふっ。」 と笑われました。



言わんでも分かるわい!!


意地悪されたのでプイッとして勉強を再開する……

と彼が急に私の肩に頭を乗せて寄っかかってきた。



「ッ!⎯⎯な、なに?…もしかして具合悪い?」



「いーやっ。…集中切れたからきゅーけー」

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