Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「じゃあ、付き合ったことはある?」
……な、何!? なんでそんなこと聞くの?
まぁ別に隠してないしいいけど…
「中二の時に1回だけね⎯⎯。まぁ3ヶ月で別れちゃったし、なんなら恋人らしいことなんて1回一緒に帰ったことぐらいで…付き合ってたなんて言えたものじゃないよ」
動揺して少し余計なことまで言ってしまった。
心做しか少し嬉しそうな顔をする理斗を不思議に思いつつ
私だけ聞かれっぱなしも尺だったので聞き返す。
「そ、そういう理斗だってどうなの? 彼女いるの? 」
「…僕は、彼女は生まれてこの方出来たことないよ。女嫌いだしね」
としらけ顔で興味無さそうに言う⎯⎯。
まぁ、 女嫌いは何となく察してたよ。
でもさ……私も女だよ?? そこの所は?
と思いながらも
「い、意外だね。イケメンだからモテるだろうに…」
と言うと理斗がはにかむように口元を緩めて目を伏せた。