Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
最初はそれとなく避けたり、抵抗もしてたんだけど。
……出会って間もないのになんでこんな懐かれてるんだろう。
そう不思議に思いつつ
悪い気はしなくて結局されるがままになってしまっている。
私たちが付き合ってるなんて噂が流れ始めているぐらいだ。
⎯⎯⎯なんて回想をしていると
「付き合ってないっていうけどさ、私には時間の問題に見えるな〜?」
唐突にいいだす絵里ちゃんにびっくりして、飲み込んだ唾が気管支に入り咳き込む。
「ゴホッゴホッ ん"……いやぁ、付き合うのはないと思うよ。私地味だし、理斗もただ仲良くなった人間との距離感が近いだけだと思う〜」
そう苦笑いになる私に絵里ちゃんがまくし立てるように言う。