Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
彼は目を見開いたまま固まっている。

……あれ、 んん? これは、どっちだ?


「珀真くん…?」


恐る恐る問いかけると彼は意識が戻ったようで



「あぁいや…ありがとう。嬉しい」


「良かった。気悪くさせちゃったかなって思ったから」


「全然。少しびっくりしただけだよ。
あ、それと僕のことは理斗って呼んで?」


ずいと顔を寄せながらめちゃくちゃ真顔でそう(のたま)われ、反射的に体をのけぞらせた。


「っっ! わ、わわわ分かった!りっ、理斗くん?」

「ううん、違う、理斗」


そう言いながらさらに顔を近づけてくる。
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