Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
◇◇◇



そして迎えた放課後はやっと彼女と過ごせる保健委員会。


でも彼女は授業が終わってもぼーとしていて、頬ずえをつきながら何か考えているようだった。


僕はその姿をしばらく見つめていた。



⎯⎯⎯彼女をよく盗み見ていた僕は、

彼女の様子の変化に気づくことに長けている。

だから気づけたのだ。


ほんの一瞬彼女の目が、

あの日と同じ色を浮かべかけたので咄嗟に声をかけた。



「瑠花! もうすぐ保健委員会始まるから行こう」


すると、少しぽかんとした後意識が戻ったようだ。

……良かった、彼女はちゃんとここにいる。



「あ、うん、行こっか!」


そう言って彼女は席を立つ…

が、まだ浮かない顔で何か考えてる様子。


心配だ……それとなく聞いてみるか。


「瑠花? どうかした?」
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