Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

問いかけながら彼女の顔を覗き、間近で顔色を伺った。


「ッ、びっくりしたぁ。なんにも無いよ?どうして?」


「いや、少し暗い顔してるように見えたから…」


さっきより目が少し開かれ、虚をつかれた様な表情を浮かべたのが確認できた。


びっくりするほど何か考えてたのか…。



それがなんなのか教えて貰えないこと

そんなに頭をいっぱいにする事象にまでも⎯⎯⎯


……僕は嫉妬心を抱いてしまうようだ。


次から次へと湧き出てくる。

全く、際限がなすぎていっそ笑えてくる。



「心配してくれてありがとね。でも何も無いよ!始まっちゃうから行こっ!」


「っ!」



彼女はいきなり僕の手をつかみ引っ張っていった。

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