Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
思いもよらぬ行動に動揺し後退るが、
足がほつれてしまい近くのソファーに倒れた。
「な、なんですか!?」
驚きのあまり大きな声を出してしまい咄嗟に口を覆い、居住まいを正して再び問うてみる。
「あの、 急に近づかないでください。…それでなんでしょうか?」
彼は私の隣に座り、やっと口を開いたかと思えば⎯⎯⎯
「ねぇ、君、俺がいつもここにいるの知ってるよね?なのに近づいてこないよね。なんで?」
と宣ってきた。
……何を言っているのだこの男は。
疑問の内容に呆れため息がちに返す。
「まぁ、知ってましたが…ベッドにいる人間に近づいてどうするんですか?体調不良の人を態々起こしませんよ」
普段はあまり、こういう気持ちを顔に出さないように気をつけてるんだけど……
多分今のは出ちゃっただろうな〜。
なんて考えていると、彼が聞いてもいないのにペラペラと話し始めた。