Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


「いやいやいや、なりませんよ!急に何言ってるんですか!
そもそも好きじゃないのに付き合うわけないじゃないですか!却下です!」


「え〜俺は瑠花ちゃんのこと気になるんだけどな〜」


「軽い…そういうライトなのは他を当たってください!」



全力で却下すると彼もしょうがないなーという感じに



「うーん俺は本気なんだけどな〜…。じゃぁ代わりに、その敬語とって名前で呼んで?そしたら "今は" 大人しく下がってあげるよ」


とウィンクして調子のいい事を言ってきた。



代わりって…さっきからこの人一方的な要求ばっかりだよ。


⎯⎯⎯動揺して心臓を駆使したせいで疲れたので、切り上げるため早々に抵抗を諦めた。


「わ、分かった。 じゃあ、 蓮くんね」


ガラガラ…



そこで先生が戻ってきたので 「じゃ。」と彼に言い残し、足早に保健室を出る。



出た瞬間特大のため息を吐き、とぼとぼと教室へ歩いたのであった⎯⎯⎯。


< 65 / 326 >

この作品をシェア

pagetop