Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
突っ込んで聞いてみると、それはそれは驚いた顔をした。
……あぁ、やっぱりか。
イヤな予感が当たって逸る気持ちを必死に抑える。
「びっくりした。 そこまで当てられるとは……」
「あの人よくベッド使ってるから保健委員で知らない人いないと思うし、あいつ手が早いで有名だからね。…何かされた?」
「なにかされた訳では無いんだけどね…」
「それで?」
彼女の煮え切らない様子に、核心に迫るべく催促してしまった。
彼女の顔を横から覗くと
驚いた勢いでこちらに体を向け少し後ずさったので、
それに合わせて僕も近づく。
彼女の逃げ道を塞ぐように、目線に合わせて屈み彼女を見つめた⎯⎯⎯。
するとだんだん顔が赤くなり目を逸らされた。
…ッ、 可愛い……ずるい。
けどそうさせてるのが自分じゃないかもしれない事が気に食わない。