Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「そ、 そうなんだ。 教えてくれてありがとう。 できる限り頑張ってみるよ」
「それじゃダメ、他の男には必要最低限近づかないこと!」
なんて真剣な顔で言い募るから、気まずくなって目をそらしてしまった。
彼の様子をチラチラと横目で伺う。
「でも、 理斗も男だよ?」
「…僕はいいの」
夜空色が私を捉えたままそんなことを言うので、
心臓がどんどん大きく鳴り始める。
「わ、わわ、わかった。から少し離れてよ〜」
照れを隠すように俯きながら彼の肩をぐーっと押し
ソファーの背もたれに脱力して寄りかかる。
すると、彼は離れるどころか…
そのままズルズルと体勢を崩したかと思えば
私の肩に頭を乗せてもたれかかってきた。
そして体を密着させた状態で
『はぁー』 とため息をこぼしトドメを刺してきた。
「瑠花の隣にいるのは僕だけでいいんだよ」