Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

彼女に少しでも意識してもらいたくて、 手始めに放課後デートに誘った。


最初は断られたが食い下がると…

彼女は押しに弱いらしく最終的には頷いてくれた。


放課後が楽しみすぎて、

その後の授業は耳半分でしか聞こえなくなるぐらいには浮かれていたのだった。




⎯⎯⎯そうして放課後、待望のデート


最近女子に人気のスイーツワッフルの店にやってきた。


彼女は呆然としながら周りを眺めたり、メニューをじーっと見つめたり。


ここに来てから全然俺のことを見てくれない。



俺の方に意識を向かせるため、「決まった?」と声をかけると…

俺をチラッと見たあと

少し焦った様子でメニューに再び目を落とした。


多分呆然としてる間何か違うことを考えていたのだろう。


……解せぬ。
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