Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
◇◇◇



材料を取りに来た人達がわらわらと集まる。


その中にまた女子に囲まれている蓮くんの姿を発見し、

気づかれないようそっと材料を取ろうとしたその時⎯⎯。



「あ、瑠花ちゃん!材料取りに来たんだ、 一緒〜」



知らぬ間に隣まで来ていた蓮くんが、肩に腕をまわしながら話しかけてくる。


フラグ回収の速さに唖然として、 反応に遅れていると彼が続けて話す。



「瑠花ちゃんの作るご飯食べてみたいな〜」


「みんなで作るんだからそう味は変わらないと思うけど」


「今日のはね?いつか俺に作ってくれないかなー。って意味」



ぱちんと綺麗にウィンクをしながら言う彼。



蓮くんにウィンクされてこんな事を言われたら

女子は喜んで作ります!って二つ返事するんだろうなー…

などと思いながらその場を去るべく



「あはは、 私別に料理得意じゃないしなぁ。
あ、 そろそろ行くね!じゃあね!」



と返事をして足早に戻る。


< 99 / 326 >

この作品をシェア

pagetop