たくさんの笑顔
「悠里おる~??」
直樹といっしょにドアへ顔を向ける。
「あ、高林。どないした?」
そう、声の主は高林やった。
高林はそのままフラフラとこっちにきた。
「悠里のもっとる薬、やっぱちょーだい。頭、クラクラしてきた。」
「えぇけど、お前大丈夫か?保健室行っといた方がえぇで。」
鞄から薬を出して、ついでに茶ぁも渡した。
「口つけてへんで、ここで飲んでけ。」
「ん。」
元気ないなぁ。
高林は薬を飲むと、おおきに とゆうて帰っていった。
「まったく、ほんまに大丈夫なんやろか?な?直樹。」
クルッと直樹のほうを見ると、顔を赤くしとった。
「お~い、大丈夫でっかぁ?」
「・・・めっさかわえぇ。」
こいつもまたしても高林にやられたみたいや。
「あんなぁ、あい「きゃーーーーーーーー!!!!!」
廊下から叫び声が聞こえた。
なんやろ?
・・・ーまさか!!!!
バッと廊下に出てみると、
そこには倒れた高林がおった・・・