たくさんの笑顔
「なんでこんなヤツと付き合わんとあかんのや!!ありえへんっ。」
「うそやぁ!保健室入ってくるとき、めっさ勢いよく入ってきたで?
心配やったんとちゃうの?」
「心配やったけど、ちゃいます!!」
全力で首を横に振る。
「ふ~ん、ま、えぇんやけど・・・。ほな行こか。」
やっと車に乗った俺らは高林のうちに直行した。
「ではでは、後よろしゅーに。」
先生は、車から俺らが(正確にゆーと、高林を背負った俺が)降りたのを確認してから、さっさと学校へ帰っていきよった。
「さてと、誰もおらんみたいやで、鍵で開けなあかんなぁ。おい!高林!鍵は?」
少し体をゆらして起こす。
「・・・ん、鞄の中。」
鞄の中ぁ?
って鞄自体もってへんやんけっ!!!
くっそぉ・
仕方がない!俺んち連れてくか。
俺のうちはこいつの家と同じ団地。
しかも、2レーンぐらいしかあいとらん。
歩いてもすぐや。
レッツラゴー!!!