たくさんの笑顔
「あ~。なんかだるいわぁ・・・・」
下駄箱に入って靴箱をあけた。
「おっ!!!またもや入ってるやん『ラヴレター』☆」
貴が俺の靴箱をのぞく。
「うるせーよ!たかがラブレターやろ?」
きっだるー
「たかがラブレターってなんなん!?一生懸命かいてんのやからありがたく思いなさい!」
ポコッと頭を殴られた。
「それにしても、こんなヤツを好きになるなんて可哀想な子やなぁ。」
くっそたれぇ!!なにが『こんなヤツ』やっ
「なになにぃ?『放課後、屋上に来て下さい。お話があります。』やて。」
「なに勝手に人の手紙読んどんじゃっ!」
貴が次々と手紙を開けて読んでいく。
聴いとるこっちがはずかしくなってくる。
「なんやありきたりやなぁ。つまらん。」
「そんでお前は俺にゆぅたこと忘れとんのかいっ∑」
「うち、なんかゆうた?」
「あーーーー!言いましたともっ。『一生懸命かいとんのやからありがたく思え』ゆうたやろっ!なんでお前がけなしてんねん(怒)」
「過去のことは気にするな。男やろっ。」
「男関係ないやんっ しかもなんやそのセリフかっこえぇし!」
「まぁ、ともかく帰りは先行くわ。」
貴はニッコリ笑ってこっちを向く。
「なんでやねん。」
「きまっとるがな。屋上行かなあかんのやろ?何にしても、返事はせんとなぁ。」
確かに・・・