エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
蒼司は自室に、菜那は蒼司に用意してもらった個人の部屋に入り身だしなみを整える。部屋にはまだ片しきれていない段ボールの山があり、その中から淡いピンクのロングスカートと白のブラウスを出して着替えた。頑張りすぎていない自分を見せることも出来るけれど、今日くらいは朝ごはんも身だしなみも頑張りたい。くるくるっと全身鏡の前で回り、菜那は部屋を出た。
「っ……!?」
部屋を出て、リビングに向かっていると立っている蒼司の後ろ姿がリビング内に見えた。
(……スーツだ。そっか、さっき午前中に打ち合わせがあるって言ってたっけ)
どの角度から見てもカッコいい。綺麗な黒髪、クールな瞳、すらっと高い身長に、広い背中。これで一流の一級建築士でホテルまで手掛けているんだからモテないはずがない。何度考えても自分を選んでもらえたことが不思議で夢なんじゃないかって思うけれど、頬を抓ると痛いのだから夢ではないらしい。
「っ……!?」
部屋を出て、リビングに向かっていると立っている蒼司の後ろ姿がリビング内に見えた。
(……スーツだ。そっか、さっき午前中に打ち合わせがあるって言ってたっけ)
どの角度から見てもカッコいい。綺麗な黒髪、クールな瞳、すらっと高い身長に、広い背中。これで一流の一級建築士でホテルまで手掛けているんだからモテないはずがない。何度考えても自分を選んでもらえたことが不思議で夢なんじゃないかって思うけれど、頬を抓ると痛いのだから夢ではないらしい。