エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
「そんなっ……蒼司さん、待ってっ……」


「だめ。待たない」


 耳元に体中が痺れるような甘い声が充満した。数えきれないほどのキスが身体に降りそそぎ全身が性感帯になったかのよう。蒼司の動き一つ一つに敏感に反応する。


「あっ、んっ……あぁっ……」


 蒼司の指がするりと足の間へ滑り蜜を掻きだされ、くちゅくちゅと淫らな音が聞こえる。菜那は頬を真っ赤に染めた。


「菜那さんの中、すっごく熱い。それに、凄く吸い付いてくる」


「やっ、言わないでくださいっ……」


「なんで? 凄く可愛いです。とっても魅力的だ」


 恥ずかしがる菜那の足を開き、蒼司が腰を埋めた。


「んあぁっ……あっ、やっ、あぁっ……」


「っ……菜那さんの声聞いただけでイキそうになります。可愛すぎる」


「やっ……んっ、ふっ……」


 身体を揺さぶられながら菜那は両手で口を隠した。高揚感が押し寄せ、叫びに近い声が出てしまいそうだ。


「声、塞がないで。もっと俺に聞かせて……俺だけ聞ける貴女の甘い声を」

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