エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
 扉を開けて目に飛び込んできた蒼司の姿。ネイビーの三つ揃いのスーツを着こなした蒼司はいつもカッコいいけれど大人の色気が追加され、ますますカッコいい。思わず息が止まるほど。


「菜那さん、とてもよくお似合いです。凄く綺麗だ」


「蒼司さん、も、カッコいいです」


「ふふっ、ありがとうございます。じゃあ、行きましょうか」


「はいっ」


 差し出された手にそっと手を乗せ、部屋を出た。

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