エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
煌びやかな内装、大きく切り取られた窓からは外の綺麗な夏の花々がよく見える。大きなバンケットホール内にはオーケストラが来ていて穏やかな美しい旋律を奏でている。午後のそよ風に揺られてゆらゆらと花たちも音楽にのっていた。
今日は蒼司が設計を手掛けたホテルのオープニングパーティー。うじゃうじゃいる人の中でも蒼司の輝きは宝石のようで、蒼司に挨拶をするために次から次へと偉い人達が集まってくる。もちろん妻としての役目も忘れずに、菜那も蒼司の隣に立ち何度も頭を下げていた。
「ほんっとうに凄いです! 素敵すぎて言葉が出ません」
菜那は両手を合わせてうっとりとした表情を見せる。
「ありがとうございます。素敵なホテルに仕上がりました。関係者の方々のおかげです。でも菜那さんには気を使わせてしまって、体調は大丈夫ですか? 無理しないでくださいね」
菜那はコクンと頷いた。
「いいんです。皆さん蒼司さんの大切な仕事仲間なんですから。私だって、その、妻らしく挨拶させてください」
人々の隙をついては蒼司と話し、何度も顔を見合わせた。
今日は蒼司が設計を手掛けたホテルのオープニングパーティー。うじゃうじゃいる人の中でも蒼司の輝きは宝石のようで、蒼司に挨拶をするために次から次へと偉い人達が集まってくる。もちろん妻としての役目も忘れずに、菜那も蒼司の隣に立ち何度も頭を下げていた。
「ほんっとうに凄いです! 素敵すぎて言葉が出ません」
菜那は両手を合わせてうっとりとした表情を見せる。
「ありがとうございます。素敵なホテルに仕上がりました。関係者の方々のおかげです。でも菜那さんには気を使わせてしまって、体調は大丈夫ですか? 無理しないでくださいね」
菜那はコクンと頷いた。
「いいんです。皆さん蒼司さんの大切な仕事仲間なんですから。私だって、その、妻らしく挨拶させてください」
人々の隙をついては蒼司と話し、何度も顔を見合わせた。