エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
「これ、破水かもしれません。急いで病院に電話をして向かいましょう」


「破水っ……はいっ、す、すぐに電話しますっ……!」


 菜那は急いで病院に電話を掛けた。すぐに病院に来てくれとのことで蒼司の車に乗り込み病院に向かう。向かっている途中からズキズキとお腹が痛みだし、陣痛だと実感した。


 もうすぐで、この子に会える……?


 痛みと嬉しさがぐちゃぐちゃに混ざり合う。病院に着いた頃には十分間隔でお腹が痛んでいた。

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