エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
「そ、そんな。褒めすぎ、ですよ」
喉までも熱くて、言葉を出すのが精一杯だ。とてもじゃないけれど、蒼司の身体を押し返す力も出ない。
「本当のことですから。今すぐに押し倒して抱きたいくらいだ」
「へ……?」
「なんてね」
すっと離れた身体は菜那の身体に引かない熱を残していった。
「今日のパーティーのことなんですけど、一つ菜那さんにお願いがあるんです」
「お願いですか? なんでしょう?」
「俺の恋人役をお願いしたいんです」
蒼司の言葉に菜那は目を大きく見開いてぱっくり開いた口元を両手で隠した。
「こ、恋人の役、ですか……?」
「そう。菜那さんにしか頼めないんだ」
「そんな……恋人のふりなんて、それはさすがにできませんっ」
「そう言われるかなと思ってなかなか言い出せなかったんです。やっぱりダメ、ですかね?」
蒼司の困った表情に断ることができる……わけない。
喉までも熱くて、言葉を出すのが精一杯だ。とてもじゃないけれど、蒼司の身体を押し返す力も出ない。
「本当のことですから。今すぐに押し倒して抱きたいくらいだ」
「へ……?」
「なんてね」
すっと離れた身体は菜那の身体に引かない熱を残していった。
「今日のパーティーのことなんですけど、一つ菜那さんにお願いがあるんです」
「お願いですか? なんでしょう?」
「俺の恋人役をお願いしたいんです」
蒼司の言葉に菜那は目を大きく見開いてぱっくり開いた口元を両手で隠した。
「こ、恋人の役、ですか……?」
「そう。菜那さんにしか頼めないんだ」
「そんな……恋人のふりなんて、それはさすがにできませんっ」
「そう言われるかなと思ってなかなか言い出せなかったんです。やっぱりダメ、ですかね?」
蒼司の困った表情に断ることができる……わけない。