エリート建築士は傷心した彼女を愛し抜きたい
3.好きです
宇賀谷ホテル60周年創立記念パーティー。超一流と有名の宇賀谷ホテル。蒼司がまさかそのホテルの創立者の息子だったとは思いもしていなかった。言われてみれば宇賀谷という名字は珍しい。蒼司いわく自分は次男だからホテルを継ぐとかは関係ないんだけど、と言っていたけれど――
「す、凄い……」
初めての高級ホテルのバンケットホールに菜那は蒼司のパートナーとして隣に立っていた。オーナメント柄の絨毯に、会場の上を見ればシャンデリアが何個も均等にぶら下がっており眩しいくらいに輝いている。各テーブルに豪華な料理がたくさん用意されていて、ウエイターがシャンパンを配っていた。場違いな気がして思わず身構えてしまう。
「そんなに構えなくて大丈夫ですよ。でも、俺の傍から絶対に離れないでくださいね」
「はい……」
さりげなく腰を抱かれ、エスコートされる。それなりに蒼司と接触したことはあったが、こんなにも身体のラインが分かるように触れられるのは初めてだ。太ってると思われたくなくて少しお腹を引っ込めてしまった。
「す、凄い……」
初めての高級ホテルのバンケットホールに菜那は蒼司のパートナーとして隣に立っていた。オーナメント柄の絨毯に、会場の上を見ればシャンデリアが何個も均等にぶら下がっており眩しいくらいに輝いている。各テーブルに豪華な料理がたくさん用意されていて、ウエイターがシャンパンを配っていた。場違いな気がして思わず身構えてしまう。
「そんなに構えなくて大丈夫ですよ。でも、俺の傍から絶対に離れないでくださいね」
「はい……」
さりげなく腰を抱かれ、エスコートされる。それなりに蒼司と接触したことはあったが、こんなにも身体のラインが分かるように触れられるのは初めてだ。太ってると思われたくなくて少しお腹を引っ込めてしまった。