偽恋人の恋愛事情
2 前途多難



翌日


「おはよ、会長」

「お、はようございます。鈴本くん」


そうだった…忘れてた

いつも通り登校してきたら駆け足で後ろからやってきて隣に並んだ人物にびっくりした


鈴本くん


偽装カップルやってるんだった

昨日イライラしすぎて、それを忘れるために無我夢中で夜中まで勉強してたら色々忘れてた



「ねぇ…やっぱまじじゃん」
「ほんとだ、今日も一緒にいる」
「割とショックなんだけど」

「ついに我らが白雪姫にも彼氏が…」
「でもあいつだもんなぁ」
「納得っちゃ納得」


これは割と…効果あり…と言えるのか?


チラリズムと隣を見る



バチっと目が合って慌てて逸らす

こ、こっち見てるとは思わなかった


「今のはなんの顔?」

「〜っ!こっち見るなって顔です」

「あはは、やっぱ会長面白いね」

はいはいFunnyねFunny


下駄箱までの短距離を並んで歩く

たどり着けばそこで朝の任務は終わり


「ん、もういいよ。じゃあ放課後もよろしく」

「…はい」


はぁ…

割と疲れるんだなこれ

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