偽恋人の恋愛事情
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その後
私が1人で佐賀くんに会いに行ったことを知った楓くんにかなり怒られた
佐賀くんも楓くんに謝った(?)らしい
佐賀くんは謝った!褒めて!と私に言いにきたけど
楓くんは喧嘩売られたとも言っていた
仲がいいのか悪いのか…
「……」
「ね、ねぇ楓くん、まだ怒ってるの?」
放課後、私の手をかなり強く握っている楓くんがブッスーとした顔で早歩きしていく
私は手を抜こうにも抜けないので引っ張られて歩く
「当たり前だろ!何かあったらどうするつもりだったんだ!」
「で、でも、なんだかんだ楓くんに助けられてばっかだったから…一つくらい自分で解決したかったの!」
「だからってよりによって一番危険な奴を選ばなくてもよかったろ!」
「だって佐賀くんは楓くんの友達だから、2人の仲を壊したくなかったし…け、結果オーライでしょ?」
「ゆーきーねー!」
「はい…ごめんなさい」
楓くんの珍しく怒った顔
でも手はずっと握られている