偽恋人の恋愛事情
「あいつらの言ってることちゃんちゃらおかしかったよ。俺からこの関係持ち出したのにさ、城木さんに騙されて付き合ってるんでしょ?とか言ってきて。ハナから真面目に話聞くつもりはなかったよ」
あはは
それは運が悪かったなあの2人
「泥かけたのだってハッタリだろ?」
あ、いや
「それはまじですよ」
「え?」
「私の上履きを泥まるけにしやがったので、目には目を歯には歯を、クソにはクソをってことでクソになってやりました」
嘘をつくのは嫌いなので
本当のことを言ってしまおう
引いたかな
「クソには…クソ…」
?
「ぶはっ!」
え?
「あっははは!さすがだよ会長!大傑作!」
ば、爆笑している…
しばらくお腹を抱えて笑っていた彼はひーひーと息を吸いながら私を見る
「会長、強いんだね」
いえ
「そう見せているんですよ」
「いや、強いよ。かっこいい」
え?
…
私をなんとも言えない目で見ている
見られている…
ドクン…
「…そ、れは…どうも」
…変な、音