また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

4話 織姫、ホームルームの出来事を知る。

病院特有の消毒液の匂いがする。

そうだ!ホームルームのときに体調が悪くなって保健室に来て寝てたんだ。

あれからどれくらい保健室のベッドに寝てたんだろう?

寝ていたせいで、少し体が重くなかなか起き上がれない。
時間と腕の力を使い、私は、体を起こしカーテンから首を伸ばして窓の外を見る。

保健室に来たときはまだ、完全に太陽が上りきっていないようだったが今では校舎の真上、すなわち完全に上りきっているらしい。

もう昼か。

ベッドから出て、立ち上がり保健室にある時計を見に行く。

12時30分。
もうすぐ4時限目が終わる時間になっている。

給食、どうしよう。
丘星清理がいるあの教室に戻れば、また体調が悪くなる。
そんな気がした。

あんな想いをするのはもう嫌だ。

さぁ、どうしよう。
そんなことを考えていると、

『キーンコーン カンコーン、、』
4時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

あーもう!面倒くさい!どーしよー!

そのまま私が悩み続けて約10分後。
< 12 / 58 >

この作品をシェア

pagetop