また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~
そう、俺は前世〖神〗だった。
『仕方ないだろ!せっかくここまでやっておいて、近づけないのは、問題だろ!』
俺は、怒鳴った。当たり前だ。
我慢なんて出来るはずがない。
様々な根回しをして、多くの神々に認めさせ、やっと会えたと思った彼女には全く近づけない。
これで、クレームを発しない奴がいたら会いたいくらいだ。
いや、出てこい。根性叩き直してやる。
『あらあら、そんなこと言って良いのかなー?』
『誰が、最高神に取り次いで上げたと思ってんの?』
『神々の説得手伝ってやったのにー!』
人を煽るかのように、否、冗談めかしく煽りながら、笑いを堪えているようだ。
それでも、最高神に次ぐ高位八神
なのだろうか。
完全に遊ばれている、、、。
これでも、我慢してるんだ。
少しの間、沈黙が続いた。
『はぁーーー』
生命の神がこれでもかというような盛大なため息をつく。
『仕方ないなー。私だって、神々の世界と人間界2つの世界の摂理を管理してるから、あまり余裕ないんだからな!』
摂理の神は、少しだるそうにしながらも、しかし少し張り切っているように言ってくる。
『まぁ、元々君の事応援していたから協力してあげられるけど、これが最後になる。しかも、あまり力にはなってやれない』
輪廻の輪の神は、諭すように言った。