また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

『どれくらい、力になって頂けますか?』
気持ちを改め、堂々と神々に問う。
力に限りがあるならば、よく考えて頼らなければならない。

『君の、生命の元の方の魂に前世の記憶を、さらには神力をのせるのにかなり力を使ったから、、』
生命の神は、こめかみをおさえて言葉を発している。

『お前と、あの娘の魂を同じ世界に送るのに力を使ったからな』
輪廻の輪の神は[どうする?]とでも言うように、摂理の神に言う。

『そのせいで、私も力を使ったからな』
と、摂理の神は輪廻の神に返す。


神々は、死んだらもちろん生まれ変わる。
しかし、神はそれぞれの力が強く、記憶はなくとも陰陽師や霊媒師等になり、自然と世界を導いていく。
そのため、1つの次元に1神しか生まれ変われない。
そうでなければ、世界が、次元の根元が崩れていくからだ。

だから、本来は俺と彼女が同じ世界に生まれ変わるはずがないのだ。
それを、摂理の神に頼み、次元の摂理を曲げてもらい、
さらには、輪廻の神に意図的に同じ世界に、国に生まれ変われるように指示を出してもらった。
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