また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~
『しかし、まさかあの娘に 近づけないとはね、、』
生命の神が、心底意外そうに言う。
そうだ。本当ならば、彼女と再会し少しずつ、少しずつ距離を縮めていきまた、恋仲になろうと思ったのに。
それが、俺が彼女に近づくと彼女は、拒否反応を起こすように体調が悪くなった。
理由は、大体予想できている。
『何故だと思う?』
気を取り直した摂理の神は、作業のように俺に淡々と問う。
それに対して、自分が予想している事を述べた。
『〖神力〗のせいでしょうか』
と。
ただ、ひたすら冷静に。予想は当たりだったようだ。
神々が俺の言葉をを聞いたとたん、顔付きが真剣なものに変化した。
『そう、なんですよね?』
自分としてはそうであってほしくなかった。
『ああ』
しかし、その願いは虚しくも摂理の神の冷たくも同情が含まれた一言により崩れた。
『元々、あの娘は神力は有れど、特殊なゆえに他の神力のはあまり相性が良くない。さらに、お前は、元々神力が強いから、、、』
そうだ、前世もそのせいで、、。
今回は、神々との会話や万が一のとき、そして前世の記憶を保つため、神の生まれ変わりの平均以上の神力を持って生まれ変わったのだ。
こうなることは、想定できた、はずだったのに。