また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

8話 2人、七夕に再び出会う。

〖結花〗
「はぁーーー」
気が重い。
今日は、7月7日。七夕だ。
毎年思う。
『この日が来なければいいのに』
と。

今朝は、あの世界の終わりのような夢を見なかったと思いたいが、気分はいつも通り悪い。

だから記憶はなくても、夢を見たということがよく分かる。

いつも私は目覚まし用のアラームをかけない。
鳴る前に目が夢で覚めてしまうから。

そんな中でも私は、重くあまり気分が良いとは言えない体をベッドから起こし、いつも通り学校に行く準備をする。

さらにいつも通り階段を降り、誰もいないリビングに入る。テーブルにお母さんが準備してくれておいた、まだ暖かい朝食を取る。
これを、食べると
『暗い気持ちじゃ、心配させちゃうから頑張んなきゃ』って思う。

本当に、お母さんがいてよかった。
そう、改めて思う。

そんなことを思っていると、そろそろ家を出ないと遅刻してしまう時刻になっていることに気付いてしまった。

はぁー。
今日だけは学校休みたい。

そんな自分の願望を胸に抱きながら私は炎天下の中、学校への道を走っていた。
気分が悪いのに。
毎年そうだったけど、、、。

そういえば何故か毎年、七夕の日には体調が悪い。
なんでだろう?
1日中そんなことを学校で考えていた。
もちろん、授業の内容なんて全く入ってこない。
家に帰ってからまた勉強しないと。
でも、なんか気が乗らないなー。
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