また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~
「何を、楽しそうに会話してるんですか?」

結花達の頭の上から天女のような声が聞こえた。でもその声は、結構低めのハスキーボイスだ。
3人が揃って上を向くと、そこには清理が立っていた。
そう、声の主は清理だったのだ。

「おー!丘星君かー!」
「すごく良いところに来てくれたね!」
輪廻と莉子はナイスタイミングとでも言うようにすかさず清理に声をかける。
「げッ」
一方、結花は何とも嫌そうな顔をしていた。

「そんな顔しないで下さい、、」
そして清理は、朝と同様凹んだ空気を纏う。

「そーだよ!結花!」
「ほらぁ、可愛そうでしょ」
輪廻と莉子は結花のフォローなどは全くせず、清理についた。

「裏切り者!私じゃなくて、そっちにつくのか!」
結花は、戸惑いながらも怒りに満ちた声で言い放った。
そこから、一方の遊び心によって始まった言い争いは続く。

「まぁまぁ、そんなに争わないで下さい」
その言い争いに幕を下ろそうとしたのは女子3人ではなく清理だった。
しかし、、、

「「「誰のせいでこうなったと思ってるんだ!」」」
いつの間にか、争いはヒートアップしていたのだろう。

頭に血が上っている女子3人は全ての元凶である清理に怒鳴った。
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