また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

でも、[懐かしい]。
と感てしまうのはなぜだろう。

ヤバい。意識が飛びそう、、、。

とりあえず、
前方に屈み、少しでも楽な姿勢をとろうとするがうまくいかない。

仕方ない。保健室に行こう。

「先生、、、。気分、が優れないので、保健室、に、、行って、いいですか、、、?」

早くあの人-丘星清理から離れなきゃ駄目だ。
『今すぐ離れろ』というように、時間を追って息苦しさが増していく。
本当に、心臓を握り潰されているようだ。
うまく酸素が身体中に行き届かなくて、頭も回らない。

「ああ。いいぞ。というか、顔色悪いぞ。大丈夫か?誰か付き添わせるか?」

この先生、すごくいい先生だ。
でも今は、その気づかいは正直いらない。

『今、この状態を誰かに知られてはいけない。公にしてはいけない』
そう本能に告げられたような気がした。

「だ、、大丈夫、です、、、」

先程から息切れしているのを隠そうとするが、上手くいかない。
早く、早く教室から離れなきゃ。

「そうか、ゆっくり休んでこい。あんま無理すんな」

その先生の言葉を、もうろうとする意識の端の方で聞きながら教室を出て保健室へと向かった。

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