また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

こいつを怒らせるとそれなりに面倒くさい。

さぁ、どう返すか。

「別に俺は定型文のような謝罪が聞きたい訳じゃない。だが、悪いと思っているのならばこちらの質問に答えてもらおうか?」

一瞬、俺の見間違えかもしれないが輪廻がゴキブリを見るような目でこちらを見たような気がしたが気にしない。

「わかりました。あなたに協力するようにと我が主より言われています。何でも、私が知る限りの情報でしたら全てお話いたします」

多分、顔には出さないようにしているのだろうが、嫌だという雰囲気が駄々漏れだ。

しかし、こちらの問いに答えてもらえるのなら問題ない。

「じゃあ、まず『何が目的だ?』」
「監視役です。清理様の神力は強力なので、それを契約以外の目的で使用されないように監視をするように命を受けています。また、その時、殺してでも止めろという命もまた、受けております。本当面倒ですよ」
「どんな命令下してんだよ、輪廻の神、、」

俺は、半眼で空を見上げながらも無茶な命令を下された輪廻に同情する。

「で?他に質問はございますか?」
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