また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~
そんな、願いはあったものの、輪廻にも文句を言いたい。

「───それに輪廻、」

名前を呼び、とりあえず一息つく。
すると、輪廻はピンと延びていた背を更に直線にし、地面と垂直にさせる。
今度は、怒りの矛先を輪廻に向けたのだ。

「お前も、黙ってろって命令がない限り、事情をしっかり話せ。俺の家の住所、知ってるだろ?休んでた俺も悪かったが、、、まぁ、そんなことはどうでもいい、だから───」

口が止まらない。相当ストレスが貯まっていたことに自分でも驚きだ。

「──しっかりと、報告すること。それに、何でこんな時間にわざわざ天海原と交信して確認する必要があるんだ?時間を考えろ!お陰で先生達にバレないように学校を出なきゃいけないじゃないか。お前と違って、俺の本体は転生して唯の人間だからこっちにあるんだ!」
「は、はい!すすす、、すみませんでした!!」

輪廻は、目尻に涙を貯めて勢いよく謝る。
相当、俺の神力が怖かったのだろうか。
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