深町山の秘密

「うわ、こんなの初めて……」

渉は思わず呟いてしまう。まるで、宝石のような粒が箱の中にはズラリと並んでいた。パッと見ただけではどんな味なのか想像がつかない。

その後、渉たちは高級なチョコレートの味に衝撃と感動を覚えながらおやつの時間を楽しんだ。

おやつを楽しんだ後、リーダーである渉は腰に両手を当て、わくわくと目を輝かせる恭介と未来、そして未だ緊張したような顔をしている真に言った。

「今日の冒険の舞台は、この深町山だ！」

深町山は、渉たちの通う学校の裏にある山である。登山初心者がたまに訪れるのだが、その山の頂上に行く道には何故か「立ち入り禁止」と書かれた看板があり、誰も頂上へは行ったことがない。

「今日は、深町山の頂上に何があるのか調べるぞ！」

「おお！ついに深町山に行くのか！」

未来がその場に飛び上がって興奮を全身で表す。そんな中、真が「あの〜……」と手を挙げた。

「いいのかな？立ち入り禁止の場所に入って」