つぽみは、いつか花開く
***
それから、30分ほど。
ずっと桃くんの腕の中にいた私だったけど。
「............桃くん、ごめんね、」
少し、桃くんから離れてそう伝えた。
すると、桃くんは..................
「ん。別にいーけど。なんかあった?」
無理には聞かないけど.........、
そんな顔で、私に質問してきた。
うぅ、伝えるのは、正直怖い。
だけど...........................
意を決してから、ゴクリと唾を飲み込んで。
私はゆっくりと口を開く。
〝夢〟がないことも、
正反対過ぎるから、桃くんの、
傍にいるのをやめようって思ってることも。
私の考えてることを、全部伝えた。