つぽみは、いつか花開く


離れなきゃ、ダメって。



そう、思ってるのに...............



私は、桃くんの腕に飛び込んだ。



飛び込んだのと同時、
桃くんの顔が耳元に寄ってきて。



「...............桃って、呼んでよ」



..............................って囁かれた。



「っ、い、いい............の?」



〝桃〟って呼ばれるの、嫌じゃないの.........?



すると、桃くんは、私の考えを、
読み取ったかのような、優しい笑みを浮かべて。



「つぼみだけは、特別」



そう言ってくれた.....................


< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop