つぽみは、いつか花開く
離れなきゃ、ダメって。
そう、思ってるのに...............
私は、桃くんの腕に飛び込んだ。
飛び込んだのと同時、
桃くんの顔が耳元に寄ってきて。
「...............桃って、呼んでよ」
..............................って囁かれた。
「っ、い、いい............の?」
〝桃〟って呼ばれるの、嫌じゃないの.........?
すると、桃くんは、私の考えを、
読み取ったかのような、優しい笑みを浮かべて。
「つぼみだけは、特別」
そう言ってくれた.....................