きみと、観覧車で


だから、もし遊園地にいる間に。



南雲くんといるのを目撃でもされたら。



きっと...............クラスメイトから、
根掘り葉掘り聞かれることは間違いない。



しかも今日は.....................



土曜日という、学校が休みの日。



「.........さすが土曜日、混んでるな」



長いチケット販売の列に並んだまま、
南雲くんがそんなことを呟いた。



「.........っ、うん、そうだね、」



対して、私の回答はしどろもどろ。



列に並ぶ前から、
ずっと、〝手〟は繋いだままだからか。



凄く周りからジロジロ見られてるし、
南雲くんの手は暖かいからか、
ドキドキが収まらない.....................っ。


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