きみと、観覧車で


***



ずっと、ドキドキしてると、
時間が経つのも列が進むのもあっという間だった。



そして、今は遊園地内。



「......なっ、南雲くん、チケット代っ、」



チケット販売の所で、
南雲くんと〝手〟が離れてから、
南雲くんの隣を軽く、私の手には財布。



チケット販売のところで、
私の分までチケット代を払ってしまった南雲くん。



私はちゃんと、自分で払う気満々だったのに‼︎



「..................空羽、」



そのまま、しばらく歩いた所のベンチで、
南雲くんが私の名前を呼びながら座ると。



私も、南雲くんに合わせるように座った。



私が座るのを確認するように、
こっちを向いている南雲くんと目が合うと。


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