きみと、観覧車で


***


南雲くんの話しは、
やっぱり、〝進路〟のことで。



レストランで食事をしながら、
南雲くんはゆっくり話して。



〝南雲くんの進路〟について。



真っ直ぐに気持ちをぶつけてくれた。



南雲くんは、将来。



南雲くんパパと同じ、
パイロットになりたいことも。



そのためには、
卒業したら、寮生活になることも。



全部、説明してくれた。



真っ直ぐ伝えられて、
本当に真剣だってことが分かる。



予想通りの話しの内容だったけど。



私の心の中に、1番にあるのは、
南雲くんと離れるのが寂しいってこと。



そんなことを思ってしまうのは、
やっぱり私が子供だからだと思う。



〝南雲くんの進路〟



それは、自分が子供だってことを、
痛感するには充分だった..................

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