きみと、観覧車で
【06.】きみと、観覧車。
南雲くんの言葉の通り、
私の〝1番好きな場所〟へとやって来た。
「わぁ!やっぱり景色すごいっ‼︎」
その場所は、思わず声が出てしまう場所。
そう。ゆっくりと、空を散歩する〝観覧車〟
私は、小さい頃から
〝観覧車〟が大好きだった。
でも、
パパとママは揃いも揃って高所恐怖症で。
私の『観覧車が乗りたいっ‼︎』って、
わがままを、聞いてくれるのが南雲くん。
いつだって、南雲くんは、
私と一緒に〝観覧車〟に乗ってくれた。
だから、
〝観覧車〟は今でも大好き。
まったりと動く感じも、
上から見渡す景色も全部大好き。
いつ好きになったか............?なんて、
覚えてないぐらい、当たり前で大好き。