きみと、観覧車で
***
遊園地に向かいながら、
南雲くんと2人で、電車に乗ってる私。
「空羽のお母さん、相変わらず元気だね」
爽やかな笑顔で微笑みながら言う南雲くん。
「............ぅ、恥ずかしいのに、」
私は、もう高校2年生なのに、
家の外までお見送りされる気持ちは。
〝恥ずかしい〟のひと言になっちゃう。
小学生のときまでは、
お見送りに〝手〟を振っていたけど。
〝恥ずかしい〟と思う私とは対照的に。
南雲くんは、嫌な顔ひとつせず受け入れてくれる。
やっぱり南雲くんは、
私より大人だ..............................っ。