きみと、観覧車で


大人な南雲くんを見るたびに、
〝1学年〟という歳の差を感じてしまう。



私は、高校2年生だけど。



南雲くんは、1つ上の高校3年生。



3年生になったらある、
〝家庭学習期間〟も含めると。



南雲くんと、並んで学校に行ける日も。



南雲くんが、高校生として、
学校に来られる期間ももう長くない。



南雲くんがいない学校生活なんて、
私には、簡単に想像出来なくって。



〝寂しい〟って気持ちが溢れるほど。



でも、それは口には出しちゃいけないこと。



南雲くんの将来があるから。



だから、
私は、邪魔しちゃいけない........................


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