おちたらきっと、
【01.】池に落ちたら、
私、叶井緒池は、
小学生の頃から、友達ゼロ人。
誰も私を必要とする人なんかいなくって。
「ほら、あんたの名前にぴったりだから、
早く池に落ちなよ〜〜!!」
「は〜や〜くぅ〜〜!」
「いっけぇ〜〜〜!」
そんな声が聞こえても、諦めるほど。
もう、何年続いてるから、
池に落ちることなんて慣れっこで。
(落ちてもいいや........................)
って、心の中で思って諦めてたのに。
私1人のものではない。
--------------バシャン!という、水の音。
「.........っ、つめてー。なにこれ、イジメ?
最近は、こんなのが流行ってるわけ?」
その後に聞こえた、
目の前にいる女の子たちに声をかける声。
今まで、止める人ようとする人も。
助けようとする人すらいなかった。
みんな、見て見ぬフリだったのに..................