おちたらきっと、
【05.】ずっと、おちてた
......ちゃん、......ちちゃん
〝誰か〟が私を呼ぶ声が聞こえた気がして。
「.........ぅ、ぅん、」
ぼんやり、ゆっくり、
目を開けると、目の前には硬い床。
私、きっと寝ちゃってたんだ。
...........................って、ん?
「......っ!?」
イスから落ちるほど悪い、
自分の寝相の悪さに、驚いていると。
「まーた、落ちてるし」
と、私の頭上からは、
ニヤニヤ笑いながら言われる。
少々、嫌味ったらしいような声。
「..................意識、戻ったんだ、」
そんな宇髄くんを見て、
無意識に漏れる安堵の声。
良かった........................っ。
私のせいで、
死んじゃったら.........?とか思ってたから。