【完結】婚約破棄を望んだのに、なぜか愛で埋め尽くされそうです!
誰かとこうして身体を重ねることって、悪くないなって思った。 それは心だけじゃなくて、身体も繋がったからこそ思うことだった。
カオルという夫がいて、夫婦二人での生活だから、尚更心が繋がり合うことはいいことな気がしていた。
「ミク、身体辛くないか?」
「うん、今の所大丈夫だよ」
「そっか。良かった」
カオルはいつも、私に優しく接してくれる。
「今日もミクもかわいいな」
と言うカオルに、私は「それ毎日言ってない?」と問いかける。
「だってかわいいことは事実だからな。俺のかわいいかわいい、奥様だし?」
「……っ」
なんか……めっちゃ恥ずかしい。そんなにかわいいとか言われると、さすがに照れる。
照れない訳がないというか……。単にかわいいと言われ慣れてないだけなのかもしれないけど。
「ミク?」
「は、恥ずか……しいってば!」
カオルがいつも褒めてくれるのは嬉しいの。でもね、本当に恥ずかしいの。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
「恥ずかしいに決まってるから! だって……そんなに褒めてくれるの、カオルだけだし……?」
今の私、絶対に顔が赤い……!
「やっぱりミクは最高の女だな」