【完結】婚約破棄を望んだのに、なぜか愛で埋め尽くされそうです!
これからもずっと愛おしい人
✱ ✱ ✱

 
 
「ミク、起きた?」

「ん、起きた……おはよう」

「おはよう、ミク」

 カオルと夫婦になって半年が経った。私はカオルとの日々を毎日大切にして生きている。
 隣にカオルがいるという喜びを噛み締めながら、生きている。

「身体、大丈夫か? 辛くないか?」

 私の頭を撫でながら見つめるカオルに、私は「うん、平気」と答える。
 昨日はカオルに三回も抱かれてしまっただけに、心配してくれているようだ。

「ミク……今日もかわいいな」

「え? そうかな」

 カオルは私のおでこやほっぺたにキスをし、「ミクは世界一かわいい、俺の奥さんだよ」と微笑む。

「……恥ずかしいよ」

 カオルが毎日愛を囁いて、たくさんの愛をくれるから、毎日が愛おしい日々だ。
 こんなにカオルに愛されるなんて、私は幸せでしかない。

「ミクは俺の本当に大切な奥さんだよ。 もうずっと離すつもりない」

 カオルにこう言われると、私は嬉しくなりつい「離したら……許さないもん」と言ってしまう。

「かわいいこと言い過ぎ。また襲っちゃうからな」

「えっ!」

「冗談だよ。 さ、起きるぞ」

 カオルと共にベッドから起き上がり、顔を洗い、歯磨きをさくっと済ませる。

「ミク、今日は出掛けたいんだろ?」

「うん。買い物に行きたい」
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